初任給で人生初の高級腕時計を購入

真新しいスーツを着て社会人としての一歩を踏み出したのはかなり昔のことになります。当時は仕事を覚えることで精一杯でしたが、同じ寮に住む同期とは毎晩のように酒を飲んでいました。話題は給料のことが多かったのですが、人それぞれの使い道を決めているようで初給料日が待ちきれないといった感じでした。

私も漠然と給料の使い道を決めていたのですが、どこかに旅行に行くとかありきたりの事に使うつもりで日々の仕事に励んでいました。ある日、友人と共に百貨店に行ったのですが、そこで友人が腕時計を探しているということを知りました。その友人はハミルトンというメーカーの腕時計が欲しいということで、いろいろと店員と話している時に私はオメガの腕時計が並ぶエリアに居ました。ショーケースの中の腕時計は光り輝いて見えたことをはっきりと覚えています。こんな時計誰がするんだよとその時は思っていました。数日後に念願の初給料が口座に振り込まれたのですが、手が届かないと思っていたオメガの時計が買える金額にビックリしながらも、足は百貨店へと向かいました。人生で一度きりの初任給は形の残るもの、未来で形見にもなるものが最適であるという考えに至り、思い切ってオメガのスピードマスターを購入してしまいました。ズシリとする重みと、宝石のような輝きは一生忘れないでしょう。当時の輝きは失われてしまいましたが、今現在も仕事のお供として時を刻んでくれているオメガは間違いなく宝物だと思います。

これからも末永く大事にしたいと思います。